性病・性行為感染症(STD)編


昔は性病と呼ばれていたものを最近では、性行為を通じて感染する病気を総称して、「性行為感染症」と呼んでいます。語のSexually Transmitted Diseasesの頭文字を取ってSTDとも呼びます。ここではSTDという事にしましょう。

ちょっと前までは性病というと淋(りん)病や梅毒が上げられましたが、最近では大分様相が変わって来ています。STD(性行為感染症)という風に呼ぶようになったのも、それまでは性病の範囲に入らなかったものが増えてきたからです。クラミジアやヘルペスなど近年注目されるようになった病気も含まれ、エイズ(AIDS)とかがそうです。

 そうした感染症の中で今、爆発的に増加しているのがクラミジア感染症というSTDです。
又、最近ではオーラルセックス、アナルセックスや、ペッティングなど性行為類似の行為の広がりにより、多彩な疾患、総称、つまり、STDが発生するようになりました。すなわち、トリコモナス症、カンジタ症、尖形コンジローム、性器ヘルペス、非淋菌性尿道炎、毛じらみ、エイズ等が含まれます。これらは、性器以外の器官にいる細菌、ウィルスによってひきおこされている疾患、性交以外でも感染する可能性があります。
性行為感染症にはたくさんの種類がありますが以下に主な病名をとりあげました。

1.淋病

淋病とは、その字のごとく淋菌という病原菌によって引き起こされる尿道の炎症です。性行為により感染したあと、3日ないし1週間程度経過して、男性では尿道からクリーム色というか黄緑っぽい色のウミがジクジクと出てきたら、淋病の疑い濃厚です。しかもオシッコするとメチャクチャ痛みを感じるようなら、間違いありません。これを無理に我慢していると、炎症が慢性化してしまい、さらに尿道が狭くなって、オシッコを出にくくしてしまい大変なことになります。女性では尿道,腟,子宮頸管へと波及し、急性化膿性炎をおこす。
最近は医学の進歩のおかげで、簡単に治療ができるようになったので、ご安心を。淋病専用の抗生物質の注射を一本打てば、すぐに完治します。とにかく症状がでたら早く医者へいくことです。

2.非淋菌性尿道炎(クラミジア感染症)

最近問題となっているSTDの一つであるクラミジアっていうのは、ウイルスと細菌の間にあたる小さな菌です。正式にはクラミジア・トラコマティスと言います。
『クラミジア』の主な症状としては、男性では軽い尿道炎を起こします。。女性の場合、子宮内膜の炎 症につながることもあり、不妊や新生児への感染も心配されます。新生児が感染すれば肺炎や結膜炎などを起こします。ところが、クラミジアは、感染してもしばらくは症状がないか、あってもごく弱いため、患者本人も気づかずにほかの人に感染させることも少なくありません。女性の場合は感染してもすこし、かゆみがするとか、おりものの量増えたとか、色が付くとか、偶に腹痛とかがするという程度で気が付かない場合が多いです。大抵の場合は男性が気が付き、病院に行き、そして、パートナーも検査したらそうだったというケースが多いです。
治療自体は簡単で、今は良い薬が出来てますので、2週間ぐらい服用すればすぐに治ります。しかし軽い病気な為に、気が付かずに人に移したり、ずっと中で進行して、子供が出来なくなったりという事が起こり安いです。特に女性の方は注意が必要です。
潜伏期間は2〜4週間。適切な治療により治癒しやすいが、慢性のものや前立腺炎を合併したものは難治である。

3.梅毒

かつて梅毒と言えば、それは死を意味しましたが、現在では梅毒は完璧に治療可能な病気に数えられています。一般に知られているように梅毒の潜伏期間は長く、人によるバラつきがあります。感染後、約三週間程度たつと、まず始めにペニスにシコリができ、次には、股の付け根(鼠径部)にあるリンパ腺が腫れてきます。そして約三カ月後になると、バラ疹といわれる赤い斑点が体のあちこちに登場します。一般に梅毒判定には血液検査が用いられ、感染後、4週間から6週間程度経ると、血清梅毒反応が陽性と出ます。現在では優れた抗生物質、新薬、ペニシリンなどが開発されているので、安心ですが、稀に表面的な症状が出ないまま梅毒が進行してしまうケースもあるので、注意が必要です。
梅毒の病原体は一般的には梅毒スピロヘータと呼ばれるが、正式には梅毒トレポネーマである。性交によって感染する梅毒を後天梅毒と呼ぶ。また、後天性梅毒のほか、母子感染による先天性梅毒および輸血感染など性交為以外による無辜梅毒がある

4.エイズ

今、STDにかかわる最大の課題は、エイズ問題の克服しかないでしょう。エイズとは日本語でいえば『後天性免疫不全症候群』となります。エイズを一言でいえば、人間の血液内にあるいろいろな免疫機能が低下してしまう非常に恐ろしい病気で、しかも症状がすぐに現れないというやっかいな特徴を持っています。感染後、2年から5年、あるいは7年ともいわれる潜伏期間で、一見スローテンポでウイルス感染が進行していくものと思われます。ところが一旦発病するやいなや、その多くは1年以内に50%以上の人が亡くなる怖い病気です。日本ではまだまだ感染者数が少ないと言われていますが、統計的な数字として現れてこないだけで、潜在的な数は、ひょっとしたら計り知れないほど大きな数になっているのかもしれません。今のところ、これといった治療法は発見されていません。感染後、6〜8週間の潜伏期間があるので、すぐに陽性反応を検出するのは無理ですが、生活するうえでのマナーとして血清検査を実施するのが常識になりそうです。とにかく身に覚えがある人は、一度エイズ検査をするといいでしょう。
現在では3剤療法により、かなりの延命が期待できるようになっており、感染から時間が経過していない程、良い結果を示している。
HIV抗体検査は感染後6〜8週目以降でないと正確な検査ができないが、感染の疑いのある時は検査ができる時期が来るまでに3剤の投与を受けるとAIDSの発病を抑えられることが期待できる。

5.陰部ヘルペス

ヘルペスとは疱疹の一種のことで、唇にポチポチとできたりするのと同じ仲間です。医学的には、陰部にできるヘルペスを『ヘルペスII型』といい、唇にできるものを『ヘルペスI型』と分けています。このヘルペスII型の症状は、陰部周辺に小さな水泡ができるのが特徴で、症状自体はそれほど強くはありません。放っておくと自然に引っ込んでしまう場合も多くて、コレといった後遺症もないので、安易に見られがちですが、一度引っ込んで、完治したように見えても、すぐに再発するので、とてもやっかいな病気なのです。特に妊娠中の陰部ヘルペスは出産時に新生児に感染して新生児ヘルペス引き起こすことがある。結局は徹底した治療が必要なので、診察を受けるのがベストです。

6.尖圭コンジローマ

コンジロームとも言ったりする病気で、男性はペニスや亀頭部分の付け根、包皮の内側部分に、女性は大小陰唇、会陰部および男女の肛門周囲に発生する。まるでカリフラワーのような大きなイボ状のものができる病気です。異物感や見た感じの気色の悪さは確かに感じますが、痛くも痒くもないので、知らんぷりしてしまう人もいます。しかし、そのままにしておくとどんどん増殖してしまう気持ち悪い病気でもあります。原因は不衛生さとも言われ、実際、男性は包茎の人の発病率が高く、注意が必要な病気です。包茎の人は亀頭に皮が被ってしまうため、どうしても中身が不潔になってしまい、恥垢が溜まって、病原菌の温床となり、尖圭コンジローマが出現してしまいます。基本的には包茎の手術を施すことが必要ですが、尖圭コンジローマだけを取り除く治療は簡単にできます。

7.カンジダ性包皮炎

“カンジダ”という菌によって男性の亀頭や包皮が赤くなり、白いカスのようなものが覆う病気で、これも残念なことに、多くは包茎の人がかかってしまいます。治療法は簡単で、塗り薬の塗布で治ってしまうことが多いのですが、再発しやすいという難問もかかえており、根本的には包茎の手術も施すのが得策といえます。
女性は外陰部に発赤,湿潤,腫脹があり,そう痒を伴う。表面に白色の被苔が付着し、長期になると皮膚は肥厚する。腟壁にも白色被苔が付着することが多い。また、腟のみならず、しばしば外陰腟炎を示す。女性ホルモンのエストロゲンと関係が深く、性成熟期、特に妊娠時に多くみられ、幼・少女や閉経後女性には少ない。
経口避妊薬・副腎皮質ホルモンは発生を助長し、糖尿病も増悪因子である。

8.B型ウイルス性肝炎

ウイルスによって肝臓の肝細胞が破壊されてしまう病気です。ウイルスの違いで、三種類に大別されていますが、A型肝炎、B型肝炎のほかに、最近ではC型(非A非B型)肝炎なども発生しています。感染経路は主にA型肝炎は食べ物を通しての場合が多いのですが、問題のB型肝炎は性交によって感染するケースが非常に目立ちます。他には輸血によって感染する場合もあります。潜伏期間は、だいたい1カ月から2カ月。一番始めに尿が赤茶色っぽくなって、同時に黄疸が出始めます。もうこれから先は、しばらくのあいだ入院してじっくりと治療しなければなりません。

9.膣トリコモナス

女性の膣内に寄生し、膣炎を引き起こす。子宮口特有の黄緑色泡状分泌物を出す。外陰部びらん、掻痒感、灼熱感がある。男性尿道にも寄生するが、尿道炎になるのはまれで、大部分は自覚症状なし。膣炎は膣トリコモナスの感染以外にもガンジダ感染によっても起こる。

予防方法  
 @性行為時には、必ずコンドームを着ける。
     何と言っても一番安全で、確実な方法です。
     注意としては、必ず挿入前に確実に装着することです。始めは生で、射精前に装着では
     何にもなりません。

 A不特定の相手とはみだりにSEXをしないこと。
     最近、若い女性にクラミジアをはじめとしたSTDが増えています。
     かわいい顔をしていても、感染してないとは、言い切れません。くれぐれもご
注意を。
 B定期的にSTDの検査を受けること。
     男性なら皮膚科、泌尿器科。女性なら産婦人科で検査できます。
     最近は郵送でも、検査をしてくれる機関があります。
     少しでもおかしいなと思ったら、早く検査を受けて下さい。早い程、軽症で治りも早いです。

  最近の意外な感染源は、風俗店での、フェラチオで感染するケースです。
  SEXしてないのにと思っても、実は前の客が感染者で、口内に付いたものが、感染するという
  場合がありますし、梅毒なんかはキスによってもうつります。
  又、ゆきずりの相手とのSEXは最も危険です。
  クンニニングスでうつるケースも見受けられます。

  STDで怖いのは、あなただけでなく、パートナーにも感染させてしまうことです。
  自分だけ内緒で治療しても、又、感染したパートナーから再感染します。必ず治療は2人揃って
  受けることです。最近は薬もよくなり、エイズを除いては治療可能な病気となりましたが、素人療法は

  大変危険です。必ず病院で完全治療して下さい。又、中途半端に治療を中断すると、菌に抗体が
  できていっそう直りにくくなります。気を付けましょう。
  


「性行為感染症」STDについて詳しい解説ページがありましたのでご紹介しておきます。
   STDお悩み解決サイト(リンク)

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