老人の性を考える
老人の性欲は枯れるもの?
老人になったら性欲は枯れるもの。おじいちゃん、おばあちゃんは性の煩悩はなくなり、穏やかに神仏まいりをしているものだという世間一般の感覚があるようです。
果たしてそうなんでしょうか?
確かに男性の勃起を促す男性ホルモンや女性の膣を潤す性ホルモンは年齢に従って減少してきます。
そのため勃起力が落ちたり、女性では性交痛を伴いセックスから遠ざかるようになってしまいます。
ところがある種の脳から出る性ホルモンだけは逆に40才を過ぎてから、より多く送出されるようになります。
これは肉欲的な性欲は衰えても、心の性欲というか精神的な欲望は老いてますます盛んになるということなんです。
決して異性に対する興味は枯れるものではありません。
性ホルモンは一生出続ける。
ある老人ホームで以前は男女を分けて保養していましたが喧嘩や諍いが多く発生し、又人生を捨てているような無気力な老人が多かったそうです。
それを思い切って男女同室の環境にした処、それまで服装や身なりに無関心だった老人もおしゃれをするようになり、気力を取り戻し、快活になり若さを取り戻し精神的にも安定したと聞きました。
痴呆状態の老人にも改善が見られたといいます。
これは幾つになっても異性には関心を示し、よく見られたい、もてたいという本能があるからです。
男性が連れあいを亡くすと、一気に生きる活力がなくなるという話しはよく聞きます。これも同じことが言えるのかも知れません。
SEXすることには勃起力に衰えがありますから挿入困難になったり膣粘液の不足から潤滑液の使用が必要になるかも知れません。
もしも挿入ができなくても抱き合うだけでもこころの満足は得られるものです。
脳の性ホルモンの影響で老人はより精神的なセックスにこそ満足を求め、重要なものとなるのです。
精神的な性のエクスタシーは若い時以上のものになるはずです。
意識改革を!
老人にとってSEXは若さを保つために絶対必要なものです。
性に関心を持ち続けることは人の三大欲望「食欲」「睡眠欲」「性欲」の本能的なものを維持するということで、生きることの根底にあるものです。本能の欲を無くしたとき人は枯れるものなのです。
いつまでも元気に健全な人生を送るために性を無視することはできません。
なぜなら「性」こそ「生」なのですから・・・。
「老人の性は卑しいもの」という世間の認識を変えて欲しいものです。
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