おいらくの恋

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人は初恋から死ぬまで何度の恋をするのだろうか。
初恋の人が妻や夫であり人生唯一の恋といえれば、それはまた素晴らしいことではあるのだろうけど、そんな人はまずいなだろう。
かくいう私もこの歳になるまで、初恋、片思い、失恋、結婚、不倫、別れ、又恋心と、多くの人を好きになり、恋のときめきや苦しさ、失恋の失望感や悲しみを幾度となく繰り返してきました。
その中で人のこころの移ろい安さも知りましたし、愛の葛藤、苦悩や修羅場も経験してきました。
もう、辛い恋はしたくないと思う反面、愛する人といつまでも瞬きめいていたいという思いが交錯します。
煩悩多き我が身を呪いながらも、若い情熱も失いたくないと思う自分がいます。

人はいったい何歳まで恋ができるのでしようか？
私は生ある限り恋の情熱を持ち続けられれば素晴らしいことだと考えます。
「老いらくの恋」他人は羨望と蔑みの中でカップルを見つめます。
「老いらくの恋」これが人生最後の恋だと思えるからこそ、本物の愛が存在するのではないでしょうか？
年老いて肉欲的なギラギラした行為はできなくても、精神的なＳＥＸでも満足できることがあります。
若い時には「奪い合う激しい愛」ですが、中高年では「与え合う穏やかな愛」というのがふさわしいでしょう。

私の周りに、８０才を越えるある男性が見えます。凄く仲の良い夫婦でしたが６年前に奥さんを事故で亡くされ、失望のあまり塞ぎこみ無気力になり、一気に老いた印象を持ちました。呆けも少し始まったようです。
２年程前に経緯は分かりませんが、お茶のみ友達的な方を見つけられてから又以前の元気を取り戻され、快活になり体も元気になって見えます。一時とは全く別人の様です。
他にも老人ホームで知り合い、夫婦になったという話しも聞きます。例外なく若くなり、気力も戻り、脳にも良い影響が出ているようです。
中年や熟年、老年の皆さん。恋をしましょう。
夫婦でも若い頃の恋を思い出しましょう。その当時の気持に戻りましょう。
イチャイチャしたっていいではありませんか。手をつないで歩いたって素敵じゃありませんか。たまにはおしゃれなレストランで食事したりラブホで瞬きめいたっていいではありませんか？
独り身のみなさん。新しい恋をしましょう。人生がバラ色になります。忘れていた瞬きめきがよみがえることでしょう。
不倫関係だっていいではありませんか。奨めるわけじゃありませんが、好きになった人がたまたま人妻（妻帯者）あるいは自分がそうだっただけのことです。但し修羅場になる覚悟も必要ですよ。
老年のみなさん。恋をしましょう。肉体は若い頃には戻らなくても、こころは２０代、３０代に幾らでも戻せます。
「あなたが（お前が）いたから、良い人生だった」と言える余生をおくりませんか。
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